カナダのお菓子ってやたらしょっぱくない?
カナダでケーキやクッキーなどを食べると、塩気が強いと感じることがよくあります。
日本人の友人と話してもみんな共感してくれたので、たぶん勘違いではないと思うんですが、実際どうなのと思って調べてみました。
カナダのお菓子はしょっぱいと思う
カナダで最初に「あれ、しょっぱくない?」と思ったのは市販のホットケーキミックスでした。無塩バターとメープルシロップをかけると甘じょっぱくなってちょうどいいんですが、そのままだとちょっと塩気が強すぎ。
スーパーやカフェ、ケーキ屋のクッキー、マフィン、ケーキなどもしょっぱいことが多々。わりと全体的に甘ったるい上にしょっぱく、味がとげとげしい感じがします。もちろんそうじゃないお店や商品もあるんですが…。
ドイツのお菓子も甘過ぎると感じることは多かったけれど、しょっぱいとかとげとげしいとか感じたことはなかったように思います。
料理は別にしょっぱくない
一方、料理に関しては特別しょっぱいと思ったことはありません。
以下のデータを見ても、カナダはそれほど塩分摂取量が多いわけではないことが分かります。
塩分摂取量比較
カナダ
カナダ人の一日あたり平均塩分摂取量は7.0g(2017年、ナトリウム2760mgから換算。計算方法はこちら)とされています。
日本
一方、日本人の一日あたり塩分摂取量は10.8g(2018年)なので、日本の方が3.8gも多い。
参考:WHOの推奨摂取量
ちなみに、WHOの推奨塩分摂取量は一日あたり5.0gとのことで、カナダも日本もオーバーしています。
実際カナダのお菓子はしょっぱいのか
ネットで何かいい記事やデータがないか探してみたんですが、これといったものが見つけられませんでした。
そこで、チョコレートケーキのレシピで比較してみることにしました。
チョコレートケーキのレシピで比較してみた
日本語、ドイツ語、英語でそれぞれ「チョコレートケーキ レシピ 国名」でgoogle検索して、検索結果の最初の10件を見てざっくり比較してみました(レシピが複数掲載されているサイトの場合は一番上のレシピだけ)。
日本のレシピ
塩を入れるレシピは10件中1件で、18〜20cm型の分量で0.5〜1.0g(ひとつまみ)でした。
他の9件のレシピはバターも無塩が指定されていて、塩はまったく入っていませんでした。
ドイツのレシピ
塩を入れるレシピは10件中3件で、24〜26cm型で0.4〜0.8g(1 Prize)でした。
バターについては有塩か無塩か明確に指定されていませんでしたが、ドイツは無塩の方が一般的だったように思います。
カナダのレシピ
10件中10件のレシピに塩が入っていました。
分量はレシピによってまちまちで、20cm型で2.8g(1/2 tsp)、23cm型で1.4〜5.7g(1/4〜1 tsp)、30cm型で2.8〜5.7g(1/2〜1 tsp)。型の形もまちまちだったので、丸型の場合で換算してあります。
バターではなくバターミルクを使うレシピが多数派で、上記の塩以外の塩分はほぼなし。
日本とドイツとカナダのレシピ比較
日本とドイツでは塩入りのレシピは少数派でした。塩の分量は日本とドイツでほぼ同じでしたが、ドイツの方が型が大きい分塩気は薄まっています。
一方、カナダはすべてのレシピが塩入りで、日本やドイツのレシピと比較して明らかに塩の分量が多くなっています。
日本のレシピを20cm型で塩1gとし、ケーキの高さを無視すると、カナダの一番塩分が多いレシピ(23cm型に塩5.7g)では4.3倍の塩が入っていることになります。
結論
少なくとも、カナダのチョコレートケーキはしょっぱいことがわかりました。