じゃがいもヨーグルト

2016年夫がドイツの会社に転職。2019年転勤のためカナダへ引っ越しました。ほぼ月一更新。

日本とカナダ(欧米?)のまな板の素材の違い

最近包丁とまな板を日本製のものに買い替えました。おかげで料理の快適さが劇的に向上しています。
欧米でも日本製含む三徳包丁(Santoku knife)は買えますが、まな板はラインナップが違っていたので、新しいまな板のお気に入りポイントと合わせてご紹介しようと思います。
 

これまで使っていたまな板:竹、長方形

今まではドイツでもカナダでもずっと、IKEAで買った竹のまな板を使っていました。
 
 
手頃で丈夫で見た目は良かったのですが、硬くて大きくて重くて使い心地も使い勝手もいまいちで地味にストレスだったので、いいかげん買い替えることにしました。 
 
 

新しいまな板:青森ヒバ、丸

新しく買ったのは青森ヒバのまな板 。直径35cmの丸いものにしました。
 
ちなみに日本のAmazonから購入したのですが、Amazonは自社の流通ルートを持ってるそうで、注文してから4日で届いてびっくりしました。
 
 
 
 

使い心地の比較

新しいまな板は、今まで使っていた竹のまな板より断然いいです。
 

素材(青森ヒバ)

包丁の当たりが優しく切り心地が良い

竹より柔らかいので切るときの手への反動が少なく、疲れにくい気がします。

 

軽くて洗いやすい

片手で持ち上げられるので、洗うのも移動するのも楽になりました。

 

食材がこぼれ落ちない
今までより面積は小さくなりましたが、竹のまな板よりも切った食材が飛び跳ねにくく、あまり食材がこぼれ落ちません。柔らかい素材がクッションになっているのだと思います。
 
すぐ乾く
カビが心配でしたが、むしろ竹よりも水捌けが良いと感じています。  
 
 

形(丸)

口コミが良かったので丸いものにしてみましたが、使いやすいです。
 
まな板自体を回して使える
野菜を少量ずつ何種類か使うときは切ったものを寄せたりお皿に移したりしなくても、まな板ごとクルッと回せば空いているスペースで次の食材が切れます。
 
狭い作業スペースを広々使える
まな板の幅は狭くなりましたが奥行きが増えたので、だいたいの物を切るのに十分な大きさです。
 
 
 

わざわざ日本から買った理由

日本とカナダでまな板の素材が違う

日本製のいい三徳包丁を買ったので、それに見合ったまな板を買おうといろいろ調べたところ、日本で良いとされる素材(ヒノキ、ヒバ、イチョウ、キリなど)のまな板は、カナダのオンラインショップではまったく見つけられませんでした。
※直接日系スーパーなどへ行けば取り扱いがあるのかもしれませんが、ハーフロックダウン中で生活必需品以外は店舗で購入できない時期でした。
 
カナダで売っている木のまな板の素材は、メープル、ブナ、チーク、チェリー、ウォールナットなどが主流です。
ちなみに家庭で使うようなサイズだと、ドイツでもカナダでも安価に買えるのは竹かプラスチック製です。
 
 

なぜまな板の素材が違うのか

こちらのサイトの説明によると、

日本の「まな板」は、包丁で小さく食材を使う文化から、包丁が刃こぼれしない、やわらかい材質の木材がよく使われています。一方で、欧米のよくあるカッティングボードは、硬い木でつくられていることが多く、ブレッドナイフなどのギザギザの刃でも傷つきにくいようにつくられているのが一般的です。

とのこと。

 

まな板の素材について、それぞれおすすめの木を紹介している日本のサイトカナダのサイトを比べると、やはり日本では柔らかさ、カナダでは硬さが評価されています。

「木材博物館」というサイトを見ても、上記でおすすめされている木の硬さは、日本はどれも並〜やわらかい、カナダは硬い〜やや硬いの分類に収まり、はっきりと違いが出ます。

 

 

ドイツではずっと家具付きの部屋に住んでいたのですが、備え付けの包丁セットがパン切り包丁のようなギザギザ刃のものばかりで驚いた記憶があります。

食文化の違いによって包丁も違うということはそのときに認識しましたが、包丁の違いによってまな板の素材も違うということには思い至りませんでした。大変興味深いです。