家にある道具でジャックオーランタンを作ってみました
ハロウィンが近いので、ジャックオーランタン作りに挑戦してみました。
専用の道具がなくてもなかなかいいものができたので、作り方の覚え書きを残しておきます。
材料
オレンジ色のかぼちゃ
カナダでは9月中旬頃から、ハロウィン用の巨大なかぼちゃがあちこちで売られ始めます。
私はファーマーズマーケットで小振りのもの(直径20cm弱)をCA$3(約240円)で買いました。飾り専用だと思っていたら、店員さんに「パンプキンパイを作れます」と言われてびっくり。 ファーマーズマーケットで買ったかぼちゃ、サワードウのパン、カリフラワーマッシュルームという珍しいきのこ
ちなみに英語の"pumpkin"はこういったオレンジのかぼちゃだけを指すそうで、pumpkin pieもこのpumpkinで作るものを言うのだそう。
日本では一般的な栗かぼちゃで作るパイも「パンプキンパイ」と呼んでいましたが、あれは英語ではpumpkin pieじゃないのね…。カナダでは栗かぼちゃがkabochaという名前で売られているので、栗かぼちゃのパイを英語で呼ぶならkabocha pieかしら。
道具
筆記用具
紙
テープ
はさみ
カッター
マイナスドライバー
きり
果物ナイフ
わざわざ専用の道具を買うのがもったいなくて、家にあったものでなんとかしましたが、専用のナイフや彫刻刀があるに越したことはないです。今回完成までこぎつけはしましたが、だいぶ時間がかかったので、もしまたやる機会があればちゃんとした道具を買いたいと思います。
手順
①紙をかぼちゃのサイズに切る
紙をかぼちゃに当て、絵を彫りたい範囲の外枠を決めます。その枠よりさらに1〜2cm外側をはさみで切り取ります。
②下絵を描く
切った紙に彫りたいデザインを描きます。
皮さえ削れば中にキャンドルを入れたとき光が透けて見えるので、残す部分の繋がりなどあまり考えずに描いて大丈夫です。しっかり実を貫通する穴を開けたい箇所は、ステンシルのようにつながりを考えて描く必要があります。
ジャックオーランタンは本来顔なのですが、あまり怖いものを飾りたくなかったので、お化け屋敷っぽいデザインにしました。
③果物ナイフで底に穴を開ける(蓋を切り取る)
果物ナイフを縦に差し込み、こぶしが入るくらいのサイズの穴を切り取っていきます。切った部分は後から蓋として使うので取っておきましょう。
ナイフは直角ではなく、外側に倒し気味にして断面を斜めにします。そうすると穴が内側に向かってすぼまった形になり、蓋が穴を通り抜けなくなります。 穴を開けるのは上部でもいいのですが、底に開けた方が目立ちません。
④種とわたを取る
種とわたを取ります。カビが生えやすい部分なので、できる限り取り除きましょう。
わたを取るのは大変でした。太いし多いし、繊維がかなり頑丈に実に入り込んでいて、スプーンでは取れず手で地道にむしり取りました。
⑤きりで下絵をかぼちゃに写す
下絵を描いた紙をテープでかぼちゃに固定し、線の上からきりで小さな穴を開けます。点線状に穴を開けていき、かぼちゃに図案を写します。
⑥紙を外し、点線に沿って彫る
いよいよ彫ってきます。
点線をなぞるようにカッターを入れ、まずは皮に切れ込みを入れていきます。 細かい部分はカッターで浅く切るだけで皮が取れました。広く面を彫る部分は、切れ込みにマイナスドライバーを差し込んで少しずつ皮を剥がしました。
⑦完成
できました!
作るタイミングに注意
生のかぼちゃを使うので、作ってから数日経つと水分が抜けて彫った周辺がシワシワになったり、内側にカビが生えたりします。
ハロウィン当日にきれいな状態で飾りたい場合は、2〜3日前に作るのがいいと思います。
おまけ:解体してパンプキンパイにしました
ジャックオーランタン完成数日後、彫った表面がしわしわになってきたので解体し、傷んだ部分と皮を取り除いてパンプキンパイを作りました。
去年は市販のパンプキンパイを食べたのですが、水っぽくて風味が薄く、甘過ぎるしシナモンも効き過ぎていて、あまり舌に合いませんでした。たまたま外れを引いたのかもしれませんが…この記事を読む限り、そもそもpumpkinは繊維が多く水っぽくてあまりおいしいとはされていないようです。
今回は彫って数日飾ったことにより中の実を長時間乾燥した空気にさらした上、蒸さずにレンジで加熱したので、出来上がりが水っぽくなりませんでした。味も好みに調整でき、おいしかったです!