ドイツの風邪の治し方
2016年ベルリンの夏は9月15日前後に過ぎ去り、ぐっと気温が下がって涼しくなりました。ここ数日の最高気温は20℃前後ですが、朝晩は冷え、カーディガンの上にジャケットを羽織って出かけています。急な気温の変化のせいかのどが痛くなってしまい、悪化しないといいのですが。
毎週土曜に大手のチェーン系スーパーの特売チラシ(というより冊子)一式がポストに入ってきます。今週はLidlというスーパーで咳や鼻水に効く薬のようなものを4ページに渡って特集していました。いよいよ風邪の季節到来なのか・・・。
風邪は予防が肝心とは言えひくときにはひくものですから、ひきそう、もしくはひいたときのドイツっぽい対処方法を書いておきます。
■ハーブティーを飲む
ドイツに来てから、風邪のときはハーブティーをたくさん飲むようになりました。軽い初期症状のうちはこれだけですぐ治ることもあります。
ドラッグストア(dmやRossmanなど)には、症状・効能ごとに細かく分かれたブレンドハーブティーが売っています。ただ、風邪用だけでもいろいろあり、いまいち違いが分かりづらい。そこで、どこのドラッグストアでも取り扱いがあるBad Heibrunnerというメーカーの公式サイトの説明を見てみました。
・ Erkältungs Tee(風邪のお茶):解熱、炎症の抑制、鎮痛
・ Hals- und Rachen Tee(のどのお茶):のどの痛みを和らげる
・ Husten- und Bronchial Tee(咳と気管支のお茶):気道の粘膜炎症とそれに伴う咳による刺激の緩和
・ Reizhusten Tee(たんを伴わない乾いた咳のお茶):咳の軽減
・ Salbei Tee(セージ茶):発汗の抑制、のどの殺菌
・ Thymian Tee(タイム茶):気管支炎のたんを取り除く
・ Atemfrei Tee(自由呼吸のお茶??):主な成分がペパーミントということしかわからず。呼吸を楽にするってこと?
ちなみにこのBad Heibrunnerのお茶、ドラッグストアで買うとティーバッグ8個入りで一箱0.95€≒100円!さらにdmでもロスマンでも自社ブランドで似たようなラインナップをそろえていて、そちらはさらに割安です。安いし軽いしドイツっぽいし、おみやげにもおすすめ。
■薬局(Apotheke)に行く
ベルリンはそこら中に赤いApothekeの看板が出ています。ここで薬剤師の方に相談してみましょう。以前夫の空咳が長く続いて、医者に診てもらうほどでもないけど早く治したい、というときに、薬局ですすめられた薬がよく効いていました。
ドイツの薬局は夜間・日祝日も輪番制で、地域で一店鋪は薬を販売しています。当番表はドアやショーウィンドウに掲示してあることが多いので、最寄りの薬局に行けばその日の当番がわかります。
以下は、ドイツ人の友達が教えてくれたサイトに書いてあったおばあちゃんの知恵袋的な民間療法。ずいぶんたくさんあるのでタイトルだけ。
①チキンスープ:冷え
②ペパーミントの精油:頭痛
③カモミール茶の蒸気を吸う:咳
④ぬるま湯で濡らしたタオルで膝下を巻く:発熱
⑤Quarkという白チーズの湿布:しゃがれ声
⑥タイムの精油を加えた足湯:鼻水
⑦ローズマリーやユーカリ、ペパーミントの精油を加えた浴槽につかる:体の痛み
⑧タマネギ湿布:耳の痛み
⑨ひどいのどの痛み:パイナップルジュースとセージ茶を混ぜる
⑩不眠:ホットミルクに蜂蜜
なじみのないもの多いなぁ。。
ただし、お医者さんにかかった方がいい場合もあります。今年の3月頃ベルリンで、症状はひどくないし仕事はできるんだけど咳がいつまでも続く、というタイプの風邪が流行りました。それがずーっと続いた友達がとうとう医者を受診したところ、肺炎になっていたケースがありました。症状が重いときはもちろん、長く続くときもご注意ください。