じゃがいもヨーグルト

2016年夫がドイツの会社に転職。2019年転勤のためカナダへ引っ越しました。ほぼ月一更新。

ドイツでEUブルーカード&配偶者ビザ、取れました

去年申請した夫のEUブルーカード、結局ダメだったんですが、その後状況が変わったのでもう一度申請したところ、無事許可が下りました。

以前の記事→ドイツで日本人夫婦のブルーカード&配偶者ビザ申請

 

以前ダメだった理由、そのときの外人局の担当審査官に聞いてもはっきりした答えが返ってきませんでした。

私たち夫婦としては、夫はプログラマーなのに学位が文系で、コンピューターサイエンスと関係ないからだめだったのかな、と推測していました。それは半分正解で、でもどうやらそれだけではなかったようです。

 

 

ところで、前回ブルーカードが取れなかったといっても、ふつうのドイツの就労ビザは条件を満たしていたので許可が下りました。ブルーカードの申請のために外人局に提出したものだけで書類は足りていたようで、追加の手続きなどはありませんでした。

申請から一ヶ月後くらいに外人局から次の予約日時が指定されたメールが届き、就労ビザを取りに来るよう書かれていました。

 

ただし、妻のビザ、つまり就労ビザに付随する配偶者ビザについては、別の場所で別途申請手続きをするよう言われました。

このとき私はまだ最初に取った語学学生ビザの有効期限が残っていたし、夫も再度ブルーカード取得にチャレンジするつもりでいました。就労ビザの配偶者ビザを取るにも手数料がかかるし、もし今後夫がブルーカードを取れたらまたブルーカードの配偶者ビザに切り替えるのに手数料がかかります。

私の現状のビザの有効期限内に夫がブルーカードを取れる可能性にかけて、このタイミングでは就労ビザの配偶者ビザは取りませんでした。

 

 

さて、その後。

夫がベルリンの別の会社に転職しました。

雇用主が変わるので、新しい会社で働きはじめる前にもう一度外人局に行って就労ビザを書き換えないといけません。そのタイミングで、ブルーカードと配偶者ビザをもう一度申請することにしました。

 

今回もネットから申請日を予約して、当日前回とほぼ同じような書類を提出。

ベテラン風の審査官がさらさらっと書類を確認。

「はい、じゃあ上の階で手数料払ってきてください」

 

何もきかれず、その場ですんなり許可が下りました。

 

えっ、こんなあっさり?いいの?なんで?

キツネにつままれたような感じ。

 

ちなみに、許可が下りたので、すぐにでも新しい会社で働いていい、とのことでしたが、EUブルーカードはパスポートへの印字ではなく運転免許証のようなカードで、カードの発行自体は後日(1ヶ月後に外人局で受け取り)でした。その日は審査官が夫のパスポートに仮のビザ?のようなものを印字していました。

私の配偶者ビザはその場で私のパスポートに印字されたんですが、同じビザを持っているセルビア人の友人(彼女も夫がプログラマー)はカード型のビザで、なぜ形態が違うのか謎。

手数料は夫婦2人分合わせて150ユーロでした。

 

 

さて、前回ダメで今回オッケーだったその理由を考えてみました。

以下3点はすべて推測です。

 

1. 前の会社の給料が安かった? 

ブルーカードの申請要件として年収44,800ユーロ(約530万円)以上が必要なのですが、プログラマーなど一定の職種はEU内で足りていないため条件が緩和されていて、年収35,000ユーロ(約420万円)以上で申請できるそうです。(参考:ドイツ大使館 ドイツ総領事館 - EUブルーカード

夫の前の会社での給与はこの35,000ユーロ以上44,800ユーロ以下の範囲に入っていたのですが、この条件が緩和される代わりに、コンピューターサイエンス分野での学位が必要だったのかもしれません。

  高度な専門職なら給料高いはず

 →給料が低いのは、あなたが実は専門家でないからでは?

 →本当にその分野のスキルを修得したのか、学位の内容で証明してくださいよ

ってことなのかなと。

つまり、今回夫は転職して年収44,800ユーロラインを超えたので、学位の内容は問われなかったのではないかと思います。

 

 

2. 同じ職種でドイツで2社目だから?

知人の元同僚(EU以外出身のプログラマー)も、ドイツ国内で転職したタイミングでブルーカードを取れたそうです。又聞きのため不確かですが、彼がプログラマーとして勤務していたことを証明する書類を前の会社からもらってくるよう、外人局の審査官から求められたとか。ドイツ国内の会社で同じ職種で働いていたことが専門家としての証明となったようです。

そういうケースに備えて、雇用契約書に書かれている職種名は揃えた方がいいとアドバイスされ、夫も転職前後のそれぞれの会社で同じ"ソフトウェア・エンジニア"という職種名を使って雇用契約書を作ってもらっていました。

ただ、今回夫は前の会社に関する書類は提出していないので、うちにはあまり関係なかったかも。

 

 

3. 審査官がアタリだったから?

ドイツの外人局は現場の審査官によって知識がなかったり基準がまちまちだったり当たり外れが大きく、同じ条件でもビザが下りたり下りなかったりする、というのはよく聞く話です。

前回の担当審査官は中年のおばさんで、強気な態度のわりに質問してもはっきりした説明がなく、よくわかってないんじゃないかなという印象を受けました。

今回の担当審査官は初老の淑女で、穏やかで物腰柔らかく、書類の確認が手早く、質問すると的確な答えがスッと返ってきて、アタリの中のアタリでした。

まぁあまり関係ないかもしれないけど。

 

 

とにかく晴れてブルーカード&配偶者ビザが取れました。イエーイ!