ドイツで日本人夫婦のブルーカード&配偶者ビザ申請
今までワーキングホリデービザで働いていた夫(日本人)がEUブルーカードを申請することになり、私(日本人)の配偶者ビザも同時に手続きできるということだったので、一緒に申請してきました。
ブルーカードは2012年からEU加盟国に導入された滞在許可証で、高資格(大学の学位)を持つ外国人労働者に発給されます。(参照:ドイツ大使館 ドイツ総領事館 - EUブルーカード)
ちなみに夫はプログラマーで、ベルリンの現地企業に雇用されています。
ドイツ国内の就労ビザと、EUブルーカードは別の物です。ドイツで働くことができるいろいろなビザについては、こちらのページがわかりやすくまとまっています。
会社員の場合、就労ビザとのざっくりした違いは、ブルーカードは申請のために必要な学位や給与の条件がより厳しいこと、より短い期間で永住権が得られること、より長期の滞在許可がおりること、のようです。配偶者にとっての一番の違いは、就労ビザの場合配偶者は働くことができませんが、ブルーカードの場合配偶者も制限なしで働くことができます。
さて、申請にあたりいろいろ準備していったのですが、今回担当者に確認されたのは下記の書類だけでした。
【ブルーカードを申請する夫が提出したもの】
・パスポート
・健康保険の加入証明書(会社員なら会社から案内があるので大丈夫だと思いますが、申請要件を満たす健康保険に加入している必要があります)
・滞在許可申請書(在ドイツ日本国大使館・領事情報:ドイツ滞在情報の「ベルリン市の外国人局ホームページ 滞在許可の申請書」をダウンロードして記入)
・住民登録証明書(原本持参のうえ、コピーを渡しました)
・会社の雇用契約書(上と同じくコピーを渡した)
・大学と高校の英文卒業証明書・成績証明書とドイツ語への認証翻訳(高校に問い合わせたところ成績証明書は出なかったので、出せないことを証明する書類を発行してもらったそう)
・KMKの認定証(ブルーカードの申請前に、ドイツのKMK:Kultusminister Konferenzという機関に、持っている学位がドイツの大学でいうところの何の学位に相当するのかを認定をしてもらう必要がありました)
【配偶者ビザを申請する妻が提出したもの】
・パスポート
・健康保険の加入証明書(夫の健康保険が妻の保険もカバーしていることを証明しないといけない)
・滞在許可申請書(夫と同じ)
・戸籍謄本(日本の外務省のアポスティーユとドイツ語の認証翻訳をつけたもの)
※もし夫婦で別々のタイミングで申請するなら住民登録証明書も必要なはず。
ちなみに今回の申請場所は、前回4月に語学学生ビザの申請に行ったウェディングではなく、シャルロッテンブルクのMierendorffplatzの近くにありました。今年5月にブルーカードを申請した知り合いはウェディングの外国人局だったと言ってたので、最近場所が変わったのかもしれません。申請するビザの種類によって行く場所が違う可能性があるので、場所はよく確認した方がよさそうです。
以前遅刻して担当者を怒らせてしまった反省をふまえて、今回は15分前に到着しましたが、電光掲示板に予約番号が表示されたのは予約時間を20分過ぎた頃でした。
表示された番号の部屋に入った後、担当のおばさんと会話らしい会話はほとんどありませんでした。
おばさん「今日もにゃもにゃ何もにゃ?(ドイツ語)」
夫「え?(英語)」
おばさん「今日もにゃもにゃ何もにゃ?(ドイツ語)」
夫「すみません、英語でお願いします(英語)」
おばさん「今日は何をしにきたんですか?(英語)」
夫「私のブルーカードと妻の家族ビザの申請にきました(英語)」
その後は必要な書類があるかどうかだけを確認され、いったん部屋を出て待つように言われました。所用時間10分程度。
そのあともう一度電光掲示板に予約番号が表示されるまで、40分くらい待ちました。
同じ部屋に戻ると、担当者に「書類をこれから別のところ(センター)に送って、そこで審査して、結果やその後の手続きはすべてこちらからメールします」と言われました。結果がいつ出るかは何とも言えない、ビザの申請が多くて時間がかかっているとも言っていました。処理数も増えてるだろうけど、夏だしバケーション取ってるスタッフが多くて人手が足りてないんじゃないかな・・・。
5月に申請した知り合いはブルーカードを実際に手にするまで1ヶ月かかったと言っていたので、気長に待つことにします。
※その後の話→ドイツでEUブルーカード&配偶者ビザ、取れました
※EUブルーカードについて詳しくはFederal Office for Migration and Refugees(移民難民のためのドイツ連邦機関)のQ&Aなどをご参照ください。