日本人夫婦の場合の、カナダのビザ申請のための結婚証明書について
カナダへ行くにあたり、日本人夫の就労ビザと、日本人妻の配偶者ビザを申請・取得しました。
その際、婚姻関係を証明する書類として、日本で結婚している場合は戸籍謄本を提出するのですが、調べている最中に迷う点があったので、私のケースを書いておきます。
夫婦それぞれのビザの種類
夫は、同じ会社のドイツ本社からカナダ支社へ転勤するので、企業内転勤用就労許可証(Intra-company Transferee Work Permit)という種類の就労ビザを申請・取得しました。
妻のビザも同時に申請できたので、並行して手続きをしました。夫の就労許可に紐づくものなので、期限は夫のビザと同じでしたが、働く先が限定されないタイプの就労ビザ(Open Work Permit)が発行されました。
Marriage certificateって何?
申請手続き自体は夫の会社が契約している弁護士がやってくれたのですが、自分たちで取り寄せないといけない書類もたくさんありました。
ドイツの会社なので弁護士も当然ドイツ人、必要書類の指示も全て英語。各書類について、日本人の場合何をどういった形式で揃えればいいのかはっきりと分からず、戸惑いました。
私が特に迷ったのは、結婚証明書(Marriage certificate)についてでした。日本で結婚した夫婦の場合、戸籍謄本が婚姻関係を証明する書類となります。ドイツで配偶者ビザを申請したときはいろいろ面倒な手続きが必要だったけど、カナダの場合はどうなの…?
ネットで調べてもよくわからなかったので、我が家のケースを書いておきます。
戸籍謄本の英訳は必要だけど…
日本で翻訳する場合、認証翻訳は不要
ドイツの配偶者ビザ申請の場合、日本で翻訳する場合でも、ドイツ政府公認の日独翻訳家に依頼しなければなりませんでした。
しかし、カナダの配偶者ビザ申請の場合、日本で翻訳する場合は、誰が翻訳してもいいようです。ただ、カナダ政府のサイトには「公認の翻訳家による翻訳をつけること」と書いてあり、カナダ国内で翻訳する場合には、カナダ政府が認めた資格のある人に訳してもらわないといけないようです。
ネットで検索したところ、自分で翻訳したという人もいましたが、私はトランスゲートという翻訳会社に依頼しました。翻訳料が安かったことと、後述する公証取り付けサービスがあったのでお願いすることにしました。
念のため公証役場で公証をつけてもらった
トランスゲートのオプションで、翻訳証明書に公証役場で公証を取り付けるサービスがありました。自分でやっても料金があまり変わらず、むしろ時間と手間がかかるので、プロに依頼することにしました。
そもそも必要なのか自体わかりませんでしたが、これまた念のためお願いしました。
アポスティーユも公印確認もいらない(できない)
ドイツのビザ申請の場合、日本の外務省に行って戸籍謄本にアポスティーユをつけてもらう必要がありました。
カナダの場合、そういった外務省での手続き(アポスティーユに代わる公印確認)が必要なのか、カナダ政府のサイトを読んでもわかりませんでした。ネットで調べても書いてあることがまちまち…。
念には念を入れ、一時帰国の際に外務省に行って手続きしようとしたところ、窓口のスタッフにキレられ、
「在日カナダ大使館ではそもそも領事業務を行っていないので、公印確認もやっていない」
「誰が公認確認をもらってこいと言ったのか?公印確認をもらってこいと書かれたカナダ政府発行の書類を持って来なければ手続きできない」
「ネットの情報は当てにならない」
とイライラとまくし立てられました。びっくりして、その後丸ノ内線霞ヶ関駅のホームでしばし呆然。
そのスタッフは他の人にも同じようなキレ方で話していました。…おいおい、ドイツ人かよ。まぁ、ちゃんと確認した上で、理由も込みで正確な情報を提供してくれたので、遥かにマシか。
というわけで、カナダの場合、戸籍謄本に公印確認は不要というかできないそうです!
後から調べたら、カナダビザ申請センターという、日本でカナダのビザの手続きをする申請者に対してサポート等を行うカナダ大使館公認のサービスプロバイダーがあり、そこに問い合わせれば教えてくれたのかもしれません。