じゃがいもヨーグルト

2016年夫がドイツの会社に転職。2019年転勤のためカナダへ引っ越しました。ほぼ月一更新。

トロントの冬、室内が暑い理由

トロントに引っ越してくる前から、冬は極寒とみんなから脅されていました。おかげで覚悟と備えができた分、寒さは案外平気だったのですが、想定外かつ困ったのが室内の暑さでした。

 

 

 

冬の室内が暑い!

去年の冬はAirbnbでタウンハウスの1階部分を借りて住んでいたのですが、暖房を切る操作ができず、設定温度も21℃以下にできないようになっていました。

今住んでいるコンド(マンション)はエアコンを切ることはできますが、セントラルヒーティングが作動していて、冬場はやはり常に21℃以上に保たれています。

暑いときは窓を開けるしかありません。ただ、外は外で寒すぎて、真冬に長時間窓を開けておくと凍って閉められなくなることがあるとか。今住んでいるコンドでは冬にあまり窓を開けないように言われています。

 

この室温が普通なのか調べたところ、なんとトロント市では室内の温度が条例で設定されていました。

 

 

トロント市では大家に室温を保つ義務がある

トロント市では、オーナーが温度調整管理をする賃貸物件は、9月15日から翌年6月1日まで、室温を21℃以上に保つことが条例で義務付けられています。また、6月2日から9月14日までは26℃以下に保つことが義務付けられています。

条文はこちらの「629-38. Heating and air conditioning.」 を参照してください。

 

自治体によって多少数字は前後しますが、トロント市以外でも同じような規定があるようです。室内温度に関する条例が無い場合、オンタリオ州の水準として温度は年間を通し摂氏20度と定められているそうです。(参照元はこちら

 

 

ヒートショックの心配はなさそう

トロントが一番寒い1〜2月、外気温はほぼずっと零下で、0℃まで上がると暖かく感じるほどです。そんなの大げさと思ってましたが、-10℃の日々が続いた後の0℃は本当に暖かく感じます!

 

日本の知人に冬の外気温と室内温度の話をしたところ、ヒートショックの心配をされました。 

初耳だったので調べてみたところ、日本の家屋は室内でも冬場に寒暖の差が激しいことが多く、10℃以上の温度変化の繰り返しによって血圧が上下し、心臓や血管の疾患が起こるそうです。例えば、暖かいリビングから寒い脱衣所へ移動し、服を脱いでさらに冷えたところで熱い湯に浸かり、風呂から上がって服を着るまでにまた体が冷え、暖かいリビングに戻る、といった日常の行動がヒートショックの原因になります。(参考はコチラ

 

一方、カナダで家の中と外の気温差が大きくても、少なくとも我が家は夫婦とも冬場は完全武装してから外に出るので、よほど長時間外にいなければ指先や顔以外はそんなに冷えません。家の中の室温の差はあまりないし、普通に暮らしてる分にはヒートショックは起きにくいと思います。

寒さに強い地元の人は雪でも薄着でランニングに出たり、アイスクリーム食べてたりしてるけど、あれは大丈夫なのかな。。

 

 

ちなみにドイツ(ベルリン)の室温と暖房は

ドイツでもセントラルヒーティングの場合は、大家に室温管理の義務があるそうです。

 

私がベルリンで住んでいた家はセントラルヒーティングではありませんでしたが、ハイツング(暖房)は冬場にスイッチを切っても室温が6℃を下回らないようになっていました。

我が家もほとんどの友人たちの家も、各部屋の他、キッチンやバストイレ、何なら廊下にもそれぞれハイツングがついていて、家の中で寒いと感じる場所がありませんでした。

 

ちなみに、気候的にはトロントの方がかなり寒いのですが、家の造りはベルリンの方が断熱性が高かったと思います。石造りの建築と比べるのはおかしいかもしれないけど…こんなに寒いのに、トロントの家、窓も壁も薄くない??