ベルリンの区役所で、滞在許可証を新しいパスポートに転記しました
パスポートを更新したので、ドイツの滞在許可証を区役所で転記してもらいました。
滞在許可証関係の手続きができるのは基本的に外国人局だけですが、発行済みのものを新しいパスポートへ転記するだけなら、区役所でできる場合があります。
区役所で転記できるケース
以下の条件を満たす場合には、滞在許可証の転記をベルリンの区役所ですることができます。
1.有効な滞在許可証付きの古いパスポートがある
2.氏名や生年月日に変更がない
3.滞在許可証がベルリンの外国人局で発行されたもの
4.古いパスポートの有効期限が切れてから6ヶ月未満
5.ドイツ国外に6ヶ月以上ずっと滞在していたらダメ
6.ベルリン在住
上記にあてはまらない場合は、外国人局でないと転記できません。
オンライン予約
事前にオンラインで予約しないと手続きしてもらえません。どこの区役所でも手続きできますが、私が見たときは直近の日時で空いているのがシュパンダウ区役所だけだったので、そこにしました。
上記ページの下の方に区役所の一覧があるので、近場を選んで予約することができます。どこでもいいからできるだけ早く、という場合は、真ん中あたりの"Look for an available appointment anywhere in Berlin."をクリックしてください。
予約日がしばらく先で転記できていない間でも、新しいパスポートと滞在許可証付きの古いパスポートを両方持っていれば海外旅行も大丈夫だそうです。ただ、トラブル回避のため、できるだけ早く転記した方がいいと思います。
必要書類
必要なものは下記の通りです。
①新しいパスポート、②滞在許可証付きの古いパスポート、③証明写真(4.5×3.5cm)、④予約番号(予約時にメールで送られてきます)、⑤手数料
※私の滞在許可証はパスポートに貼るシールタイプなので手数料は12ユーロでしたが、クレジットカード形式の電子滞在許可証の場合67ユーロかかるそうです。支払いは現金かECカルテ(デビットカード)のみで、クレジットカードは使えません。
シュパンダウ区役所について
シュパンダウ区役所(Bürgeramt Rathaus Spandau)の建物はシュパンダウ駅前すぐにあります。中に入って正面の大階段を上がり、左に進むと広い待合室があります。
外国人局と同じく、大型モニターに予約番号と担当窓口の番号が表示されます。私のときはほぼ予約時間通りに順番がきました。
窓口番号を覚えて、別の部屋にある自分の担当窓口を探してください。
各部屋のドアの横には部屋番号の書かれたプレートがありますが、まぎらわしいことに、この部屋番号と窓口番号は関係ないのでお気をつけください。私は窓口番号21番と間違えて、部屋番号21番(トイレ)に行って焦りました。なんでトイレにまで部屋番号ふってあるのか知らないけど、トイレでまだよかった。関係ない部屋にうっかり侵入しなくてよかった。
窓口での担当者とのやりとり
窓口を探すのに焦ったせいで、覚えてきたドイツ語がふっとんでしまいました。とりあえずにっこり笑って大きな声でハローとあいさつ。
「滞在許可証」ってなんていうんだっけと考えながら無言で新旧のパスポートと写真を渡したところ、そのままサクサク手続きしてくれました。まぁ予約の時点で用件はわかってるしね。
担当者は感じのいい男性で、ゆっくりわかりやすいドイツ語で話してくれました。
「住所は×××で合っていますか?」「新しい滞在許可証を印刷するシールの紙を取ってくるので少々お待ちください」「手数料は12ユーロです。支払いは現金とECカルテどちらにしますか?」「現金の場合はこのカードを持って行って、精算機で支払って、またここに戻ってきてください」「精算機は部屋を出て右にまっすぐ行って階段を過ぎた先にあります」「新しい滞在許可証のタイトル、氏名、有効期限が合っているか確認してください」
こっちはほぼ「はい」「え?」「現金で」しか言わなかったけどなんとかなりました。
私はECカルテを持っていないので、手数料は現金で支払いました。
「現金で」と伝えるとホテルのカードキーのようなものを渡され、精算機で払ってくるように言われます。長い廊下を歩いて精算機の前まで来たところで、ふと、「ヤバイ、いくらって言ってたっけ、12ユーロって聞こえたけど本当に12ユーロかな、どうしようもう一回聞きに戻ろうかな」としばらく逡巡。とりあえず渡されたカードを精算機に入れてみたところ、自動的に液晶画面に12ユーロと表示されたのでホッとしました。聞き取れなくても忘れても大丈夫!
担当者のところに戻ってレシートを渡します。
シールに印刷された滞在許可証の内容が前のものと同じか確認して、担当者が新しいパスポートに貼ったらおしまいです。所要時間は15分くらいだったと思います。
手続きに関して詳しくはこちらのページをご確認ください→