じゃがいもヨーグルト

2016年夫がドイツの会社に転職。2019年転勤のためカナダへ引っ越しました。ほぼ月一更新。

長くて暗い冬、家の中で手芸をして過ごしたい

ベルリンは紅葉も終盤。サマータイムも終わってそろそろ冬の気配が感じられます。

長く暗い冬に何をするか考えた末、去年は手芸(刺繍)をしていました。

 

 

ベルリンの冬は暗い

前回初めて過ごしたベルリンの冬、とにかく暗さに参りました。日の出から日没までの時間は、冬至でも東京とベルリンで2時間くらいしか変わりません。なのに、やたら暗い。

その理由は、日照時間にありました。日照時間とは、直達日射量が0.12kW/㎡以上の直射日光が地表を照射した時間。つまり、影がうっすらできるかな〜くらいの弱い光も含めて、実際日がさした時間のこと。

12月の平均は、東京が178時間に対し、ベルリンは37時間。少なっ。

 

日照時間が短いせいか、冬の間とにかくウツウツして家を出たくなくなり、睡眠時間が長くなりました。

対策としてビタミンDと鉄のサプリを飲んで、フィリップスの強い光の出る目覚し時計を使いましたが、効果の程はよくわかりませんでした。

※詳しい症状と対策はこちらのサイトが参考になります。

 

ちなみに冬の期間は、語学学校の教科書によればだいたい12〜2月の3ヶ月間らしいです。

が、寒さに弱い私としては11〜3月の5ヶ月くらい冬な気がします。

 

私は刺繍をすることにした

この長く暗い冬を乗り越える手立てを考えた結果、私は刺繍をはじめることにしました。

家の中でできて、楽しい気分になれて、あまり難しすぎず、達成感が得られそうで、おしゃれっぽい刺繍。すばらしい。

 

ベルリンはホームセンターがそこかしこにあります。近所の人々は気軽に手のかかるDIYをしていて「みんな物作り大好き」みたいな印象があり、手芸界もさぞかし盛り上がっているだろうと期待していました。

日本で有名な刺繍糸のメーカーはヨーロッパの会社みたいだし、材料も安く種類豊富に手に入るに違いない。

 

ベルリンの手芸界隈は東京ほど盛り上がっていなかった

まずはベルリン内の手芸屋を検索→小さい個人商店みたいなのがいっぱいある→いくつか行ってみる→品揃えが少ないし、ラインナップがいまいちだし、値段は高い。

あれ?

大きな本屋に行ってみる→手芸コーナーの刺繍本が20冊もない→一応全部パラパラ見てみる→地味で、しかもダサい図案ばかり。解説は文字だらけでわかりにくい。

あれれー?

 

ベルリン市内でワークショップを探せど、心惹かれるものが見つからない。

材料を通販で買おうとしても、日本で売っているヨーロッパのメーカー製品なのにこっちでは見つからないことも多々。

ドイツのアマゾンでも良さそうな本を見つけられない。

 

一方、東京で検索するとあらゆるタイプの刺繍の講座が出てくる。

布やパーツのバリエーションがめちゃめちゃ多い上に安い。刺繍キットも充実している。フェリシモのイーラーショシュの刺繍キットなんか最高にかわいい!これほしいなー・・・。

本も大量に出版されていて、図案が素敵だし解説に写真が多く分かりやすい。

 

どうせやるなら気に入る図案を使いたいし、初めての刺繍なので日本語の詳細な解説があった方がいいと思い、結局本は日本から何冊か友達に送ってもらいました。

 

ベルリンでとりあえず手芸材料を買うならココ

ただ、初心者が使う分には、刺繍も含めたいていの手芸の材料はベルリンでもそろえられると思います。中級者以上には物足りないかもしれませんが、とりあえず一通りのものが購入できる大きめのお店を書いておきます。

 

・イデーのカーデーヴェー店(idee. Berlin im KaDeWe

手芸材料全般が買えるお店。ちっちゃいユザワヤみたいな感じ。イデーはベルリン市内に3店舗あるが、ここが一番品揃え豊富。

住所:Direkter Zugang über Passauer Straße 1-3, 10789 Berlin

営業時間:月〜木10:00-20:00、金10:00-21:00、土9:30-20:00

・モジュラー(Modulor

手芸というより工芸の材料全般と文房具のお店。ちっちゃい東急ハンズみたいな感じ。

住所:Prinzenstraße 85, 10969 Berlin

営業時間:月〜金9:00-20:00、土10:00-18:00

 

・ノイケルナーシュトッフ( Neuköllner Stoff

手芸材料を扱う屋台が並ぶ川沿いのマーケット。安いが、おしゃれさはない。刺繍用の麻布とソファに敷くための手織りの布を買った。

住所:Maybachufer 12047, Berlin

営業時間:土11:00-17:00

 

主な手芸用品は、デザインと質を気にしなければ上記の場所でだいたい何でもそろいます。あとはやっぱりAmazon.de

 

日本で買った方がいいもの

・本

ドイツの手芸本はまだ刺繍と編み物しか見ていないけれど、日本の方がジャンルが細分化されていて、レベルが多様で、作品がおしゃれで、図案は見やすく、解説が丁寧で、写真やイラストを多用していて分かりやすいと思う。

 

・アクセサリーのパーツ

ベルリンでも最低限のものは売っているけれど、今まで見かけた物はゴツくて造りが雑。東京では10年くらい前に売ってた感じのイケてないやつ。

 

・布

たくさん布を使う場合や、おしゃれな柄で作りたい場合は、ベルリンで買うのはおすすめしない。東京と比較すると1.5〜2倍の値段がする上、種類が少ない。センスがいいものはさらに少ない。たまに「これ素敵!」と思うと日本製品だったりする。マリメッコとかリバティとかも日本とほとんど値段が変わらない上、やっぱり種類が少ない。

ちなみに、ベルリンのオペラ劇場の衣装を作る人は、ハンガリーだかルーマニアだかまで布の買い付けに行くらしい。交通費を考慮してもなお安いそう。

 

 

この冬もまた刺繍をする予定ですが、今年はさらにヒンメリやらリースやら作ってニヤニヤと眺めたり、「本当に旨いたまご作り方100」のレシピを作ったり、ヨガのアプリを使って体力低下に抗ってみたりして過ごそうと思います。