じゃがいもヨーグルト

2016年夫がドイツの会社に転職。2019年転勤のためカナダへ引っ越しました。ほぼ月一更新。

ベルリンで驚いたこと(歩行者用信号機、点字ブロックと音響機)

ベルリンに来て驚いたことのひとつは、歩行者用信号機があっという間に赤になってしまうことです。
早足で歩いても、渡りきる前に赤に変わってしまう。
しかも点滅もしないで、スッといつのまにか変わってしまうので、かなり焦ります。

 

今はCharlottenburg(シャルロッテンブルグ)というエリアに住んでいるのですが、近所の大通りは(端の路駐スペースを含めて実質片側4車線×2=8車線)、小走りしても中央分離帯に着く前にアウト。
測ってみたら青の点灯時間が8秒しかありませんでした。
 
いやこれお年寄りとかベビーカーとか無理でしょ、と思って夫の会社の人にきいたら、
「信号が青のうちに渡り始めれば、赤になるまでに渡りきれなくてもオッケー」
というルールだそうです。
 
でも、ベルリンの中でも場所によって信号機の種類とルールが違うとか。
たとえばカウントダウンがついてる信号機だったら、カウントが終わる前に(赤になる前に)渡りきらないといけないそうです。
 
 
関連して、視覚障害者用の点字ブロックについて。
ベルリンでも横断歩道手前の歩道の端には点字ブロックが設置されていますが、地味すぎてしばらく気づきませんでした。
・歩道より少し白っぽいグレー
・深さ・幅・間隔1cmほどの細かい筋状の溝
・日本と同じくらいの面積のブロックが2〜3列敷き詰めてある
 
日本の点字ブロックは弱視者が道路と区別がつくよう黄色にしていると聞いたことがありますが、こっちはそういう役割は果たしてなさそうです。
そして凸凹が少なく地面より盛り上がっていない形状のため、踏んでも点字ブロックに気がつきません。
車椅子やベビーカー、スーツケースには優しいつくり。
白杖でなぞれば手に伝わる感触と音でわかるのかな。
 
ちなみに横断歩道の手前以外では、点字ブロックはほとんど見かけません。横断歩道の手前でも、何もないところもあります。
その代わり歩道の幅は広く、車や自転車を停めるスペースも確保されていて、歩道と車道は段差もしくはガードレールなどできっちり分かれています。
公共交通機関では、大きな駅だとホームの端がわかるように点字ブロックが設置されているところもありますが、うちの最寄りの駅にはありません。
 
 
近所の信号機の柱には黄色い音響機もついてますが、カコッカコッという規則的な機械音を常に出しているだけ。
音量は小さく、信号の青と赤で音が変わるとかそういうこともなく、操作するようなボタンも見当たりません。
しかも、夜22時くらいに通ったら無音になっていました。
 
点字ブロックは景観を重視し、音響機は静かな住環境を重視した結果こうなったのかな。
ここに信号機ありますよーというアピールにはなっていますが、信号が変わるときの合図はないし、渡れる時間も短いし。
 
白杖を持った視覚障害者らしき人は街でよく見かけますが、道を渡るときはどうしてるんだろうと思っていたら、この前横断歩道の手前で近くにいた人が声をかけて手を貸しているのを目撃しました。
人が親切だから、設備が不親切でもなんとかなってるのかなぁ。
 
追記:その後、信号の音響機の謎が解けました。

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